てぃーだブログ › 石原守次郎の音楽雑話 › 楽器・機材 › 【第25号】楽器の話②~335

2012年06月16日

【第25号】楽器の話②~335

昨夜はBLUES 'N' FUNKのライブ、というよりはリハーサル。
怪しい部分のメンテナンスってやつを時々やらないと危なっかしくてどうにもならない。

昨晩は久々にGibson 335(シリアルナンバーが不明な時期らしく、年式は66年か69年らしい)を持ち出し、太い弦を張ってリハに挑んだ。下の写真がその335。

【第25号】楽器の話②~335

購入したのは90年代半ば。東京・代々木にあるヴィンテージショップで購入した。購入した時点で、ブランコテールピースがストップに、ペグはGloverに交換されていた。そういう事情だったので60年代モノにしては安かったので無理して買ってしまった、というイキサツ。

購入後は当然のようにそのまま使用していたのだが、搭載されていたハンバッカーが何だか落ち着きがない、ボワンボワンした印象だったので、手持ちのBALTORINIに載せ替えた。

このBALTORINIはタック&パティのTuck Andressのフルアコに搭載されていたものと同じで、パワーはないのだが、音がクリアだということで、以前所有していたYAMAHAのフルアコに載せていたものを転載した。
(BALTORINIというピックアップは結構好きで、パワーはないがクリアな音が特徴。所有しているChandlerのストラトにも3発載せている。)

この335はネックが細く弾きやすいことは弾きやすいのだが、太い弦を張るので、ライブが終わる頃にはネックが少々反り上がってきてしまい、「こわ~い」という感じなので、あまり現場には登場させていない代物。

いや~、しかし!昨夜はいい音だった。久々にぶっとい弦を張り、Tube Ampで鳴らすといい感じ。鳴りが良すぎて一瞬「俺ってこんなに上手かった?」と誤解してしまうほど。終了後、冷静になってから「今日は335のお蔭でした」と反省しきり。

そして、その良い音を支えてくれているのがこのアンプ。

【第25号】楽器の話②~335

MUSIC MAN 210-HD。至ってポピュラーなアンプで、当然、現在は生産されていないもの。現在、比較的安価で中古流通していて、デジマートでも8万前後で入手できる。ECが使用したことで有名。これは正確に言うとTube Ampではない。
130W出力、10"スピーカー2発搭載。プリアンプ部がソリッドステート仕様、パワーアンプ部にはチューブを採用した " ハイブリッドアンプ " のハシリかな。
パワー管はEL34×4本。購入した際にはMarshallの管が使われていたが、昨年、JJの管に交換。
このアンプのコントロールはFender Twin Reverbとほぼ一緒。よって、大好きなTremoloも装備。バックパネルからはTwinと同じ、Foot Switch(Reverb&Tremolo)が延びてきている。
そういうことでFender系からの乗り換え組を意識して作られているようなアンプなのだが、音はやはり時代の要請とでも言うのだろうか、TwinほどTreblyな音は出ず、その代り、中域がグッと締まった感じのロックテイストな音は出しやすい。ファットな音は結構良い。

と、次第にマニアック傾向が強まっているので、この辺で。

最後に、気がついた方は気がついただろうが、この335に刺さっている紫のケーブルはオヤイデ電気のケーブルだ。それも良かったのかも知れない。
きっと、ギターとその癖、出したい音を出すためアンプ、そしてそれを繋ぐケーブルとの相性をどのように探すか?ってところに機材の話の本質はありそうだ。ギターがFATな音でアンプもFATだとすると、その音を伝達するケーブルは却ってDRYなGeorge L'sが良い!という答えもありそうだ。

と、やっぱり長くなるので、この辺で。紫ケーブルのレポートは近々に。

(余談)昨夜、FODERAを使用しているベースマンのケーブルを見たら3メートル980円!みたいなケーブルを使用していたので「アンビリーバボー」な気持ちになり、手持ちのGeorge L'sを1本あげた。すると、やっぱり!音圧が圧倒的に持ち上がり、音の分離も向上。ケーブルの力は侮れない。すごい・・・。


石原守次郎



同じカテゴリー(楽器・機材)の記事

Posted by ishiharamorijiro at 09:30│Comments(0)楽器・機材
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。